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Chart of July 27, 1940

July_27_1940 Chart Mania
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雑誌Billboardで現代に近い形の音楽チャートのそれっぽいものが最初に掲載されたのが1940年7月27日号でした。それ以前は今のようなチャートとして使える情報はありませんでした。当時は同じ曲をいろんなアーティストがリリースしていることが多かったのですが、ランキングには曲のタイトルだけが書かれていてそれが誰のバージョンかかわからないものでした。
「曲タイトル/アーティスト」の形で表記されるようになったのが1940年7月27日号が最初でした。

【メモ】
・ランキングの変動は枠の色で示します
ピンク・・・ランクアップ、・・・ランクダウン、・・・ランキングキープ、・・・初登場)
・曲には簡単に解説のようなものを入れています(情報が見つかれば)
・ランキングに入った2週目以降はこれまでのランキングの動きがわかるようにします
・ページの最後にこの週のランキングのプレイリストを置いておきます

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1940年7月27日付チャート

No.1 I’ll Never Smile Again / Tommy Dorsey

メインボーカルはFrank Sinatra
1939年にRuth Loweが作曲した曲。Tommy Dorseyのバージョンがチャート1位になりました。その他にも多くのアーティストにカバーされスタンダード・ナンバーの1曲になっています。

No.2 The Breeze And I / Jimmy Dorsey

この曲のオリジナル「Andalucía」(インスト)は1928年にキューバの作曲家Ernesto Lecuonaが組曲「Andalucía」の一部として書かれました。その後Emilio de Torreがスペイン語の歌詞を、1940年にAl Stillmanが英語の歌詞を付けました。

No.3 Imagination / Glenn Miller

Jimmy Van Heusen(作曲)Johnny Burke(作詞)
Glenn MillerのバージョンとTommy Dorseyのバージョンがヒットしました。

No.4 Playmtes / Kay Kyser

Saxie Dowellが作曲したとされていますが、曲のメインテーマは1904年にCharles L. Johnsonによる「Iola」から音符単位で盗作されたものでした。Johnsonは訴訟を起こして非公開の金額で和解しています。

No.5 Fools Rush In / Glenn Miller

Rube Bloom(作曲)Johnny Mercer(作詞)
1936年に「Shangraila」としてRube Bloomが作曲し、シカゴのChez Pareeの公演で初披露されました。その後Johnny Mercerが歌詞をつけて広く知られる曲となりました。

No.6 Where Was I? / Charlie Barnet

ボーカルはMary Ann McCall
映画”Til We Meet Again”からの1曲。

No.7 Pennsylvania 6-5000 / Glenn Miller

Jerry Gray(作曲)Carl Sigman(作詞)
ニューヨークのホテル、ペニンシュラのカフェラウンジでGlenn Millerをはじめ多くバンドが演奏していました。そのペニンシュラの電話番号がPEnnsylvania 6-5000でした。この番号は2020年にホテルが閉鎖されるまで実際に使用されていました。

No.8 Imagination / Tommy Dorsey

Jimmy Van Heusen(作曲)Johnny Burke(作詞)
Glenn MillerのバージョンとTommy Dorseyのバージョンがヒットしました。

No.9 Sierra Sue / Bing Crosby

Doris Westin(作曲)Dudley W. Owen(作詞)
Bing Crosbyの代表曲の一つ。カントリー音楽のスタイルを取り入れた軽快な曲調がポピュラー音楽で成功を収めるきっかけとなった曲の一つです。

No.10 Make Believe Island / Mitchell Ayres

メインボーカルはMary Ann Mercer
Mitchell Ayresのキャリアの中で最も成功した曲の一つとされています。

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プレイリスト:Chart of July 27, 1940