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Chart of August 31, 1940

August_31_1940 Chart Mania
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雑誌Billboardで現代に近い形の音楽チャートのそれっぽいものが最初に掲載されたのが1940年7月27日号でした。それ以前は今のようなチャートとして使える情報はありませんでした。当時は同じ曲をいろんなアーティストがリリースしていることが多かったのですが、ランキングには曲のタイトルだけが書かれていてそれが誰のバージョンかかわからないものでした。
「曲タイトル/アーティスト」の形で表記されるようになったのが1940年7月27日号が最初でした。

【メモ】
・ランキングの変動は枠の色で示します
ピンク・・・ランクアップ、・・・ランクダウン、・・・ランキングキープ、・・・初登場)
・曲には簡単に解説のようなものを入れています(情報が見つかれば)
・2回目以降はこれまでのランキングの動きがわかるようにします
・ページの最後にこの週のランキングのプレイリストを置いておきます

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1940年8月31日付チャート

No.1 I’ll Never Smile Again / Tommy Dorsey

メインボーカルはFrank Sinatra
1939年にRuth Loweが作曲した曲。Tommy Dorseyのバージョンがチャート1位になりました。その他にも多くのアーティストにカバーされスタンダード・ナンバーの1曲になっています。

チャートの動き:1位→1位→1位→1位→1位→1位
ランクイン:6週目

No.2 The Breeze And I / Jimmy Dorsey

この曲のオリジナル「Andalucía」(インスト)は1928年にキューバの作曲家Ernesto Lecuonaが組曲「Andalucía」の一部として書かれました。その後Emilio de Torreがスペイン語の歌詞を、1940年にAl Stillmanが英語の歌詞を付けました。

チャートの動き:2位→2位→2位→2位→2位→2位
ランクイン:6週目

No.3 Sierra Sue / Bing Crosby

Doris Westin(作曲)Dudley W. Owen(作詞)
Bing Crosbyの代表曲の一つ。カントリー音楽のスタイルを取り入れた軽快な曲調がポピュラー音楽で成功を収めるきっかけとなった曲の一つです。

チャートの動き:9位→5位→4位→5位→4位→3位
ランクイン:6週目

No.4 When The Swallows Come Back To Capistrano / Ink Spots

Leon René(作曲・作詞)この曲は、カリフォルニア州のサンフアン・カピストラーノ伝道所に毎年春に戻ってくるツバメたちへの賛歌として書かれました。

チャートの動き:7位→9位→9位→8位→4位
ランクイン:5週目

No.5 Pennsylvania 6-5000 / Glenn Miller

Jerry Gray(作曲)Carl Sigman(作詞)
ニューヨークのホテル、ペニンシュラのカフェラウンジでGlenn Millerをはじめ多くバンドが演奏していました。そのペニンシュラの電話番号がPEnnsylvania 6-5000でした。この番号は2020年にホテルが閉鎖されるまで実際に使用されていました。

チャートの動き7位→9位→6位→10位→9位→5位
ランクイン:6週目

No.6 I’m Nobody’s Baby / Judy Garland

1940年にJudy Galandが映画『Andy Hardy Meets Debutante』で披露した楽曲です。
この楽曲はJudy Garlandの若々しいエネルギーと魅力を存分に引き出しており、彼女のキャリア初期の代表的な作品の一つとされています。映画でのパフォーマンスは、彼女の明るく生き生きとした歌唱スタイルを示す好例です。

チャートの動き:7位→6位→7位→6位
ランクイン:4週目

No.7 Six Lessons From Madame La Zonga / Jimmy Dorsey

Charles Newman、James V. Monaco(作詞・作曲)このバージョンのボーカルはHelen O’Connell
この楽曲は、ラテン音楽のリズムを取り入れた「ルンバ・フォックストロット」として分類され、Helen O’Connellの魅力的なボーカルが特徴的です。Jimmy Dorseyの洗練された演奏と相まって、当時のリスナーに新鮮な印象を与えました。
さらに、この曲の人気を受けて、1941年には同名のコメディ映画『Six Lessons from Madame La Zonga』が制作されました。この映画は、Lupe Vélezが主演し、Jimmy Dorseyのバージョンがインスピレーションの源となっています。

チャートの動き:4位→圏外→7位
ランクイン:2週目

No.8 The Nearness Of You / Glenn Miller

Hoagy Carmichael(作曲)Ned Washington(作詞)が1936年に制作した曲。このバージョンのボーカルはRay Eberle。
その後も多くのアーティストによってカバーされ、ジャズのスタンダードナンバーとして広く親しまれています。

チャートの動き:6位→5位→7位→圏外→8位
ランクイン:4週目

No.9 Frenesi / Artie Shaw

メキシコの作曲家Alberto Domínguezがマリンバのために作曲した楽曲で、後にLeonard Whitcupらによってジャズのスタンダードナンバーとして編曲されました。「Frensi」はスペイン語で「熱狂」や「狂乱」を意味します。
この曲は1982年にグラミーの殿堂入りを果たしています。

チャートの動き:10位→圏外→圏外→10位→9位
ランクイン:3週目

No.10 When The Swallows Come Back To Capistrano / Glenn Miller

Leon René(作曲・作詞)この曲は、カリフォルニア州のサンフアン・カピストラーノ伝道所に毎年春に戻ってくるツバメたちへの賛歌として書かれました。Ink SpotsではなくGlenn Millerのバージョン。

チャートの動き:初登場
ランクイン:1週目

メモ

7位のSix Lessons From Madame La Zonga / Jimmy Dorseyと8位のThe Nearness Of You / Glenn Millerが圏外から復活しました。

10位のWhen The Swallows Come Back To Capistrano / Glenn Millerが初登場です

前週3位のFools Rush In / Glenn Miller、5位のGod Bless America / Kate Smith、6位のBlueberry Hill / Glenn Millerがチャートから外れました

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プレイリスト:Chart of August 31, 1940

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