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Willow, Tit-Willow / Unknown Artist (1890) – History Of POP Music No. 22

willow, tit-willowアイキャッチ 1890
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こんにちは!あぽ(@apocryphally1)です。POPSの歴史をたどっていくMuseum of POP Musicのコーナーへようこそ!録音技術が確立した19世紀末ころからの音楽をコレクションしています。100年ほど前の大衆音楽からJazzやBluesが発展していくポピュラー音楽の黎明期を発掘してきますよ。

*掲載している曲の一部には差別を助長するようなタイトルの曲があります。歴史を辿る面では避けては通れないデリケートな問題ですが、当時のものをそのまま記載しています。当然ながら本ブログには差別を助長するような意図は全くないという点、ご理解いただければ幸いです。

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Willow, Tit-Willow / Unknown Artist

今回は1890年に録音された「Willow, Tit-Willow」について調べました。この曲はコミック・オペラの「The Mikado」の劇中で歌われる曲です。

Archeophone Recordsという昔のシリンダーやレコードを発掘してレストア、デジタル化しているレーベルのCDに収録されています。

Bitly

Willow, Tit-Willowについて

この曲はGilbert and Sullivanのコミック・オペラ「Tha Mikado」の劇中歌で第二幕で歌われる”On a Tree By a River (Willow, Tit-Willow)”です。

The Mikadoについて

「The Mikado」はロンドンのサヴォイ劇場での初演(1885年3月14日)から672回上演され、終演までヨーロッパやアメリカで150以上のカンパニーが上演しています。現在でも上演されることがあり、歌劇史上最も多く上演される作品の一つとなっています。

”Mikado”というタイトルからわかるように、日本をモチーフにした内容です。この当時ロンドンでは日本展(Japanese Village)が人気で日本ブームが起きていました。日本風の登場人物による喜劇を通じて当時のイギリス政府を風刺した「The Mikado」は大ヒットしました。

現代でも上演されることがありますがPCへの配慮が無かったりすると、あっという間に炎上してしまうなど、取り扱いが難しい作品となっています。

ミカド (オペレッタ) - Wikipedia

Gilbert And Sullivanについて

Gilbert And SullivanはWilliam Schwenck Gilbert (1836 – 1911)とArthur Sullivan (1842 – 1900) のコンビで14本のサヴォイ・オペラを制作しています。ギルバートが脚本をサリヴァンが作曲を担当していました。二人の性格は真逆で仕事の関係はぎくしゃくしていたそうです。何度も意見が対立していたようで、1890年に劇場のロビーに新しいカーペットを引くための費用について揉めたのをきっかけに、二人は袂を分かつことになりました。これまでの積み重ねが爆発してしまったんですね。

Willow, Tit-Willow の楽曲プロフィール


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