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In The Sweet By-And-By / Unknown Artist (1890) – History Of POP Music No. 21

in the sweet by and byアイキャッチ 1890
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こんにちは!あぽ(@apocryphally1)です。POPSの歴史をたどっていくMuseum of POP Musicのコーナーへようこそ!録音技術が確立した19世紀末ころからの音楽をコレクションしています。100年ほど前の大衆音楽からJazzやBluesが発展していくポピュラー音楽の黎明期を発掘してきますよ。

*掲載している曲の一部には差別を助長するようなタイトルの曲があります。歴史を辿る面では避けては通れないデリケートな問題ですが、当時のものをそのまま記載しています。当然ながら本ブログには差別を助長するような意図は全くないという点、ご理解いただければ幸いです。

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In The Sweet By-And-By / Unknown Artist

今回は1890年に録音された「In The Sweet By-And-By」について調べました。この音源を直接聴けるところは見つかりませんでした。

Archeophone Recordsという昔のシリンダーやレコードを発掘してレストア、デジタル化しているレーベルのCDに収録されています。

Bitly

In The Sweet By-And-By について

この曲は讃美歌のひとつでSanford Fillmore Bennettが作詞、Joseph Philbrick Websterが作曲し1868年に出版されました。

Bennettはこの讃美歌について自伝で語っています。

 「多くのミュージシャンと同じく、Websterは非常に神経質で敏感な性格で鬱病を患っていました。そこで彼は人生のすべてのものの暗い側面を見ていました。私は彼の状態をよく知っていたので彼に会うと彼が憂鬱であるかどうかが一目でわかり、新しい曲を彼に提案すると彼を怒らせてしまうかどうかすぐに判断できました。
 彼は私の仕事場にやってくると、ストーブの方まで歩いて何も話さずに背を向けます。机に向かっていた私は彼の方を向いて「ウェブスター、調子はどうだい?」と聞くと、「問題ないよ。」と答え「それはこの先いつまでも問題ないだろう(It will be all right by and by.)」と言いました。これを聞いたとき、讃美歌のアイデアがひらめきました。
 「”Sweet By And By” というすばらしい讃美歌を作らないかい?」「きっと良いものになるだろうね。」と彼は無関心そうに言いました。私はすぐに机に向かい、讃美歌の歌詞をできるだけ早く書きました。書いた歌詞をウェブスターに手渡すと彼の眼がキラリと光り、机につくとメモを書き始めました。ヴァイオリンでメロディーを演奏し、コーラスの音符を書き留めました。それはものの30分ほどの間の出来事でした。」

このようなエピソードがあったそうです。下に2020年に亡くなったKenny Rogersのアルバム「Love Of God (2011年)」の「In The Sweet By-And-By」を置いておきますね。


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In The Sweet By-And-By の楽曲プロフィール

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