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We Don’t Want To Fight / Unknown Artist (1890) – History Of POP Music No. 24

we don't want to fightアイキャッチ 1890
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こんにちは!あぽ(@apocryphally1)です。POPSの歴史をたどっていくMuseum of POP Musicのコーナーへようこそ!録音技術が確立した19世紀末ころからの音楽をコレクションしています。100年ほど前の大衆音楽からJazzやBluesが発展していくポピュラー音楽の黎明期を発掘してきますよ。

*掲載している曲の一部には差別を助長するようなタイトルの曲があります。歴史を辿る面では避けては通れないデリケートな問題ですが、当時のものをそのまま記載しています。当然ながら本ブログには差別を助長するような意図は全くないという点、ご理解いただければ幸いです。

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We Don’t Want To Fight / Unknown Artist

今回は1890年に録音された「We Don’t Want To Fight」について調べました。この音源を直接聴けるところは見つかりませんでした。

Archeophone Recordsという昔のシリンダーやレコードを発掘してレストア、デジタル化しているレーベルのCDに収録されています。

Bitly

We Don’t Want To Fight について

この曲はイギリスのGeorge William Hunt (1837? – 1904)が1877年に作った曲です。この時期はロシアとオスマン帝国が戦争になりそうな時期に作られました。歌詞はクリミア戦争 (1853 – 1856)がモチーフになっています。

東方問題 - Wikipedia
クリミア戦争 - Wikipedia
露土戦争 (1877年-1878年) - Wikipedia

Huntはこの曲をGilbert Hastings MacDermott (1845 – 1901)に売り「MacDermott’s War Song」として出版しました。この曲はとても人気になり、1878年には後に国王になるエドワード7世に招かれ、この歌を披露しています。

曲中の「We don’t want to fight but by jingo if we do. We’ve got the Ships, we’ve got the men, and got the money too!」というコーラスの部分から「Jingoism」という言葉が生まれました。そのためこの曲は「The Jingo Song」とも呼ばれるようになりました。曲の内容はその時の時代背景に合うように何度も変更され、第一次世界大戦の時にも歌われていました。

Jingoismとは?

Jingoismとは、「主戦論・強硬外交論・戦闘的愛国心」のことです。つまり「自国を守るためには他国へ圧力をかけ、戦争も厭わないこと」「自国・自民族の優越主義的な立場」という意味です。ナショナリズムを極端に振り切った感じですね。

Jingoism - Wikipedia

We Don’t Want To Fight 楽曲プロフィール

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