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The Thunderer / John Philip Sousa (1889)

the thundererアイキャッチ 1880's
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こんにちは!あぽ(@apocryphally1)です。POPSの歴史をたどっていくMuseum of POP Musicのコーナーへようこそ!録音技術が確立した19世紀末ころからの音楽をコレクションしています。100年ほど前の大衆音楽からJazzやBluesが発展していくポピュラー音楽の黎明期を発掘してきますよ。

*掲載している曲の一部には差別を助長するようなタイトルの曲があります。歴史を辿る面では避けては通れないデリケートな問題ですが、当時のものをそのまま記載しています。当然ながら本ブログには差別を助長するような意図は全くないという点、ご理解いただければ幸いです。

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The Thunderer / John Philip Sousa

日本では「雷神」として知られている曲です。ギリシャ神話のゼウスのことですが、この曲のタイトルの由来については明らかになっていません。Sousaがフリーメイソンのメンバーであることと、この曲が大野営地の第24回コンクラーベ(3年ごとに開かれる)の際に作曲され、ワシントンD.C.のテンプル騎士団の第2コロンビア司令部に捧げられていることは明らかになっています。コンクラーベは1889年10月に開催され、第2コロンビア司令部が後援しました。Sousaはこの3年前にナイトの称号を与えられています。

「雷神」は1889年のコンクラーベを手配した人物の可能性もあります。このイベントを大成功に導くために大変な努力を重ねたMyron M. Parkerという人物がモデルなのかもしれません。

この曲が「Thunderer」として知られているロンドンタイムズへの父親の敬意の現れであった可能性があると娘のヘレンは推測しましたが、おそらくSousaは当時、ロンドンタイムスとは何らかのつながりはなかったと判断されています。

この曲の楽譜に記されている「ドラムとビューグルの爆発的(効果)」という部分からこのタイトルがきまったという説もあります。

Sousaの作品の中で最も有名な曲のひとつで、アメリカのABCニュースでは1968年から1972年の間、選挙番組のテーマ曲として使用されていました。また、いくつかの映画でも使用されたこともあります。日本では1956年の甲子園の入場行進曲に使用されました。この曲はSousa夫人のお気に入りでもありました。


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The Thundererの楽曲プロフィール

  • Title : The Thunderer
  • Date : 1889年
  • Composer : John Philip Sousa