こんにちは!あぽ(@apocryphally1)です。POPSの歴史をたどっていくMuseum of POP Musicのコーナーへようこそ!録音技術が確立した19世紀末ころからの音楽をコレクションしています。100年ほど前の大衆音楽からJazzやBluesが発展していくポピュラー音楽の黎明期を発掘してきますよ。
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*掲載している曲の一部には差別を助長するようなタイトルの曲があります。歴史を辿る面では避けては通れないデリケートな問題ですが、当時のものをそのまま記載しています。当然ながら本ブログには差別を助長するような意図は全くないという点、ご理解いただければ幸いです。
Auld Lang Syne / Emile Berliner
1890年に録音されたレコードです。最初期に残された録音のひとつです。130年も前の音がまだ聴けるってすごいですよね!
Archeophone Recordsという昔のシリンダーやレコードを発掘してレストア、デジタル化しているレーベルのCDに収録されています。

Auld Lang Syne とは
「Auld Lang Syne」はもともとスコットランドの民謡で、1788年にスコットランドの詩人Robert Burns (Rabbie Burns)が現在に伝わっている歌詞の原型を作りました。日本では「蛍の光」として今でも親しまれている曲ですね。Auld Lang Syneを意訳すると「むかし、むかし」みたいな意味だそうです。

John Masey Wright (1777–1866, artist)John Rogers (c. 1808-c. 1888, engraver)Adam Cuerden (1979–, restorationist)cropped by Beyond My Ken (talk) 01:16, 30 July 2018 (UTC), Public domain, via Wikimedia Commons
Emile Berliner について
Emile Berlinerはレコード(円盤型)の蓄音機「Gramophone」を発明した人物です。
この「Gramohpne」を製造販売するためにBerliner Gramophoneという会社を設立し、この会社は後にVictor Talking Machine Companyとなります。その後アメリカではRCA Record, Inc.(今はSony Musicの傘下にあります)、イギリスではGramophone Company(後のEMI)、ドイツではDeutsche Grammophon Gesellschaftと現在でも音楽業界に大きな影響を与えているレコード会社の基礎となっています。
このレコードでは彼が歌っているようですが、お試しで吹き込んでみた感が強いですね。発明家であって歌手ではないですから。それでも現代まで続く音楽産業の第一歩目の貴重な音源なので一度聴いてみると良いと思います。
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Auld Lang Syneの楽曲プロフィール
- Title : Auld Lang Syne
- Date : 1890年
- Label : E. Berliner’s Gramophone 42
- Lyric : Robert Burns
- Performer : Emile Berliner
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